これからのリーダーに求められるのは「寄り添う力」~『セルフ コンパッション』とは~

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近年、「心理的安全性」「マインドフルネス」など、これからの組織のリーダーに求められる資質が明らかになってきた。これらは、Googleが発信源となり、AppleYahoo!でも取り入れられている。

そんな中で、「コンパッション」という考え方に注目が集まっている。

 ■「コンパッション」とは

「コンパッション」とは、「人に注意を与えて、寄り添う」能力のことで、相手と共に「いる」、相手のために「いる」こと。(ジョアン・ハリファックス博士)

 さらに、「コンパッション」を自分に向けることを、「セルフ・コンパッション」(self-compassion)という。これは、自分に向ける「思いやり」「優しさ」「慈しみ」のことであり、自身の「強み」(長所)・「弱み」(短所)を認め、どんな状況下でも「あるがままの自分」を肯定的に受け入れられる心理状態のこと。

■「コンパッション」の3要素

コンパッションは3つの要素で構成されている。

  1. ❶自分への優しさ(Self-kindness)
     自分の強み・長所を認め自分を慈しむこと
  2. ❷共通の人間性(Common humanity)
     「失敗や困難を経験するのは誰にでもあること」
      という逆境への肯定的な認識の仕方
  3. ❸マインドフルネス(Mindfulness)
     今この瞬間への気づきを高め、「慈悲と慈愛の心」を育む

■「コンパッション」の効果

様々な研究から、コンパッションの効果が明らかになっている。『ハバード・ビジネスレビュー』では、キャリアの成功を握る鍵と示されている。

失敗したり挫折したりした時に自分に対して寛容になる 「セルフ・コンパッション」の効用が、生活や仕事において認められ、 その研究が進んでいる。この傾向が強い人は、自己を成長させるモチベーションが高く、 強いオーセンティシティ(自分に嘘偽りがない性向)を示す。この2つはリーダーシップの発揮を促すなど、キャリアでの成功を支える重要な要素である。そして、セルフ・コンパッションは意識して伸ばすことができる。

『ハーバード・ビジネス・レビュー』(2019年5月号)p29
「セルフ・コンパッションは自分とチームを成功させる」

 
これからのリーダーは、コンパッションを高めることで、自らの自己効力感を高め、チームメンバーを受け止め、寄り添い、引き上げる存在であることが、求められていくようだ。

次回は、『どうしたら、コンパッションが高まるか』について、まとめていく。

 

2021/04/15